2019.03月、フィリピンに旅行に行きました!
旅行とは、自分の日常とは離れた場所へ行き、現地の綺麗な景色を見たり、現地の美味しい食事を楽しんだり、異文化を経験することだと思っています。
ですが、そんな異文化を楽しむだけではなく、気分が落ち込んでしまうことを覚悟で現地の現実を実際に見ることも旅行の良さだと思います。
今回は、マニラに滞在中、フィリピン最大のスラムである【バセコ】へ行き、現地の生活を説明していただける【スモーキーツアー】に参加した経験を書こうと思います。
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【マニラのスラムツアー】参加した動機
そもそも、このスラムツアー【スモーキーツアー】に何故参加したのかというと…
実際にスラムに住まわれている方に同行してもらい、安全にスラムの現実を案内、説明してもらえるからです。
映画では、【スラムドッグ・ミリオネア】や【メトロマニラ】、テレビでは【クレイジージャーニー】などの影響で、なんとなく、【スラム】というものを知ってはいるものの、
【スラム】で生活されていらっしゃる方々が、何故そこで生活されているのか、どんな生活をされているのか、どんな方たちなのか、幸せなのか、全く分かっていません。
自分たちだけでは絶対に行くことのできない【スラム】へ行き、現地の方に直接お話が聞けるツアーがあると知り、是非参加したいと思いました!
【マニラのスラムツアー】申し込み
たまたまテレビで【スラム】の番組を主人と観ているときに、「今度行く予定のフィリピンは、大きなスラムがあるよね…スラムを見ることってできるのかな…」と話していました。
そこで、軽い気持ちで【トリップアドバイザー】を調べてみると、この【スモーキーツアー】を見つけたのです。
よくよく見てみると、【スモーキーツアー】に参加された方々の口コミが良く、良い経験になったとのコメントが多かったのです!
そこで、【スモーキーツアー】に直接問い合わせ、予約をしました。
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【マニラのスラムツアー】スラム地区手前で待ち合わせ
ツアー当日は、指定された【マクドナルド】で、指定された時間【朝9時】待ち合わせでした。
ホテルからGrabでマクドナルドへ向かいました。
途中から景色がだんだん違う雰囲気になっていきました。
【マクドナルド】に到着すると、【スモーキーツアー】のガイドのジャネットさんと、同じツアーに参加されるオランダ人のご夫妻が待ってくださっていました。
▼マクドナルドでツアーの流れや注意点の説明を受ける
注意点で一番大切なのは、プライバシー保護の為、絶対に写真を撮らないこと!!
※写真を撮っていないので、こちらの記事には写真はありません
そして、【スラム】に行くと、使えるお手洗いがないので、ここで済ませておくようにとのこと
▼マクドナルドのお手洗いで済ませておく
【マニラのスラムツアー】現地の方々と同じ手段で移動
いよいよ出発!!
交通手段は、現地の方々の日常と同じ。ここも良かった点でした!
マニラの方々が日常に使われる小さいバスみたいなものに乗り、中はぎゅうぎゅう詰めで、支払いはガイドのジャネットさんがしてくださいました。
▼こちらの乗り物
その後、バイクに乗り換えました
▼こちらで現地へ
こちらのバイクに3人乗り、隣の席にはオランダ人の奥様が乗られました。
ヘルメットもなく、現地の方々と同じようにこちらのバイクに乗りました!
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【マニラのスラムツアー】現地での生活を伺う
現地の状況
現地に到着すると、言葉を失う光景でした。
海沿いにあるエリアなのですが、海に近づく程、【家】は今にも潰れてしまいそうな小屋…
海にはゴミがたくさんあり、水も汚れている状態。そんな【海】がお手洗い兼、お風呂だそう。
主に、海の上につくられたエリアで案内、説明を受けました。ガイドのジャネットさんがお住まいのエリアです。
土地自体は国の持ち物で、不正に滞在されているため、いつ出ていかなければいけなくなるか分からない状態だそうです。
毎年、台風で家が壊れてしまうため、その度、家を建て直すそう。
電気ガス水道は無く、(一部、水道のあるお宅も)野良犬とハエが多く、衛生面もひどい状態にみえましたが、子供たちは人懐こく、皆さん楽しそうに暮らされていました!
バセコから出られない
どのような経緯で【バセコ】に住まわれているのかは人それぞれですが、一度バセコに住んでしまうと、もう外の世界には出られないそう。
住所が【バセコ】だと、雇ってもらうことができず、仕事がないそうです。
バセコでの収入源
そんなバセコでお金を作る方法。
ジャネットさんが教えてくださった中から2つピックアップします。
にんにくの皮むき
歩いていると、にんにくの皮をむく女性や子供をよく目にします。
朝運ばれてくる大量のにんにくの皮をむき(7〜8時間かかるそう)、翌日の朝、皮をむいたにんにくと、皮付きのにんにくを交換するそうです。
1日かけて皮をむく作業の対価は、たった₱80(当時のレートで¥168)
何故そんなに割の合わない仕事を受けるのか聞くと、「選択肢が無い」とのことでした。
詳しいことは分かりませんが、フェアトレードなのか考えさせられました。
ムール貝獲り
ムール貝は比較的高値で売れるそうなのですが、この辺りの海ではムール貝を獲るのは違法だそう。
夜中に男性たちは、海に飛び降り、かなりの距離を泳ぎ、ムール貝を獲りに行くそうです。見張りの船に見つかってしまうと刑務所行きだそうですが、こちらも同じく、「選択肢が無い」為、お金を得るための手段だそうです。
とはいっても、にんにくの皮むきと同じような対価です。
物価って何なんだろうと考えさせられました。
お金がなくても幸せ
生活を聞けば聞くほど、悲惨な状況のように思え、落ち込んでしまうのですが、暗い気持ちになっているのはわたしたちだけで、現地の方々は笑顔が多く、楽しそうに暮らされていました。
お金がない分、皆で協力しあって暮らしているとのこと。
病院に行くお金が無いため、ガイドのジャネットさんは自宅で出産されたそうですが、自宅で出産するほうが、信頼できる周りの方たちが手伝ってくれて安心とおっしゃっていました。
バセコをより良く
ゴミ山のような整備されていない状況から、最近は、皆で【ゴミの分別】をはじめ、生ゴミはリサイクルできるようにしているそうです!
新しく収入源を考え、水の流れを妨げてしまう邪魔な【睡蓮】を除去するときに、除去した【睡蓮】を捨てず、その特性を活かし、ブレスレットやベルト、うちわなどを作り、販売し始めたそうです^^
そして、この【スモーキーツアー】日本円で1人2500円くらいでしたが、自分たちの生活を説明し、それと引き換えにお金をもらう、とても良いシステムだと思いました!
わたしたちは2500円くらいで【バセコ】を案内してもらえ、彼らは3時間程でその収入が得られるシステム(スモーキーツアー代は100%彼らの収益になるそう)ウィンウィンだと思います^^
ツアーの最後にアンケート用紙を渡されました。内容は、ツアーの時間や内容などについて適正だったか、などの質問でした。アンケートを記入しながら、スキルアップさせようとしている姿勢を感じ、なんだか嬉しい気分になりました!
【マニラのスラムツアー】ツアーの流れと感想
流れ
所要時間は3時間程でした。
朝の9時にマクドナルドで待ち合わせ、説明と移動で10時前に現地に到着。
2時間弱案内と説明を受け、その後、バイクで【マニラ大聖堂】の近くまで送ってもらい、解散。
解散したのが12時でした。
▼マニラ大聖堂
感想
想像していたよりも安全で、落ち込むこともなかったです!
【スリ】とかあるのかな…と心配していた自分が恥ずかしくなりました。
現地の方々は笑顔で挨拶してくださり、子供は人懐こく抱きついて来たりしました^^
すごい環境でしたが、楽しそうに生活され、前を向いていらっしゃいました。
【スモーキーツアー】に参加し、また一つ世界が広がり、本当に良い経験になりました!
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